最近、SSDの価格はリバウンドしつつですが、SSDがPCの標準構成になるという一般的な傾向には影響しません。SSDの日常的な使用において、一見簡単に見えても解決できない問題が発生しませんか?
目次
SSDをパーティションすると寿命が縮まる
ハードドライブを取得した後、最初にパーティションするのは過去の通常の操作ですが、SSD と HDDを合わせて使用すると、500GB以内の容量を持つ多くのSSDユーザーはパーティションについてそれほど興味がありません。パーディションをすると SSDが傷つけられ、寿命が縮まると、SSDはパーティションしないほうがいいと提案している人もいます。
この説には理論的なサポートがないわけではなく、特に「SSDパーティションは寿命を縮める」と主張する人は、「SSDをパーティションすると、大容量のハードドライブを、複数の小容量のハードドライブに変えることと同等で、寿命が短くなる。」という理屈があります。例えば、240GBの SSDが50 GBのCドライブと190 GBのDドライブに分割されている場合、Cドライブにシステムをインストールするなど頻繁に使用すると、使用年数は短くなり、Dドライブの容量のほとんどを使用していない状態で、最終的にハードドライブ全体が損傷して、使えなくなります。そのため、パーティションをする場合でも、頻繁に使用するパーティションの容量をできるだけ大きく設定する必要があります。
この一見合理的な理論については、機械的なハードドライブの場合、ドライブCにのみデータを書き込む場合、ドライブDは完全にアイドル状態になると説明できます。
SSDの場合、それは完全に異なります。マスター制御およびファームウェアアルゴリズムは、Cドライブの容量をディスク容量全体の物理スペースに動的にマッピングします。一見、Cドライブのみが書き込まれているように見えますが、実際、ドライブ全体が書き込まれています。SSDの一部を頻繁に使用して、損傷を加速することで、SSD全体が使えないという問題が起こりません。
つまり、SSDパーティションをしても問題はありません。ここでは、500 GB以内の容量を持つSSDを2つのパーティションに分割することをお勧めしています。 システムと必要なソフトウェアは、たいてい100GBのハードディスク領域を占める必要があります。分割しすぎたり細かくしすぎたりする必要がありません。SSDの価格が少し安定するのを待ってから、SSDを購入するか、大容量にアップグレードすることをお勧めします。
SSDがいっぱいになると、パフォーマンスに影響がありますか?
「SSDがいっぱいになると、速度が低下します。SSDを使用するときは、容量がいっぱいにならないようにしてください。一定量のスペースを確保する必要があります。そうしないと、パフォーマンスが低下します。」という説があります。古い携帯電話で試してみました。たしかにそのようでした。 携帯電話はAPPまたはデータでいっぱいになると、実行速度が低下します。だからと言って、SSDをいっぱいにしないほうがいいと判断できますか?
この説は、かなり古い研究データに基づいています。この研究報告書は次のように述べています。
「128GのSSDの場合、容量半分を使用するのとフル容量を使用すると、通常状態では読み取りおよび書き込みパフォーマンスが6〜10倍異なります。これほど大きな違いがあるのはなぜですか?これは、フラッシュメモリの消去速度が書き込み速度よりも遅いためです。 MLCには3ミリ秒かかりますが、TLCには4.5ミリ秒かかり、書き込み速度よりも3倍以上遅くなります。SSDがいっぱいになればなるほど、消去と移動が難しくなります。書き込みの場合、 グリッド1つずつ書き込まれますが、消去ではページ全体しか消去できません。紙にグリッドが1つしかない場合でも、その単語を他の紙にコピーしてから消去する必要があります。
市場に出ているほとんどのSSDは、メインコントローラチップ、フラッシュメモリ、キャッシュで構成されています。 SSDは、機械式ハードディスクとは異なり、電気信号での伝送により、メインコントローラチップは異なるフラッシュメモリにある複数のデータを非常に短時間で読み書きできるため、読み取りおよび書き込み速度は機械式ハードディスクより数百倍以上高速です。
SSDの最も重要な部分は、データの保存を担当するフラッシュメモリであり、SSDのパフォーマンスと寿命を決めます。 「SSDを購入するには、その七割はフラッシュメモリを購入する」という言葉は、フラッシュメモリの重要性を示しています。
フラッシュメモリはもともとシリコンウェーハから生まれました。フラッシュチップメーカーは、テスト結果に基づいて適格なチップを選び出して、パッケージ化して、私たちがよく知っている一般的なフラッシュメモリと呼ばれるものにしました。
フラッシュメモリが誕生以来、時間順序でSLC、MLC、TLC、QLCの4つのタイプがあります。 SLCが最も古く、QLCが最新です。 それらは長い間共存していますが、現在では応用分野は全く異なり、その理由はそれぞれの特徴と密接に関係しています。
SLCフラッシュメモリでは、一つのメモリセルは1bit(ビット)のデータ、つまり0または1しか格納できないため、1つのメモリセルには2つの状態しかありません。
MLCフラッシュメモリでは、メモリセルを2ビットデータが入られ、0と1を並べ替えて組み合わせることができます。10、11、00、01の4つの状態があります。
このように、最新世代のQLCフラッシュメモリでは、メモリセルには161bit(ビット)のデータがあり、容量はSLCフラッシュメモリの8倍です。
しかし、フラッシュメモリタイプの更新によって容量が大幅に増加しましたが、速度と寿命が犠牲になります。
HDDとは異なり、SSDフラッシュメモリは消去および書き込みの回数は限られています。この回数がSSDフラッシュメモリの寿命です。 フラッシュメモリの消去と書き込みの回数が限界に達すると、フラッシュメモリが損傷し、そこに格納されているデータが失われます。
SLCフラッシュメモリの消去と書き込みの回数は100,000ですが、最新世代のQLCフラッシュメモリのサイクル数は約1,000です。容量と使用法が 同じ場合、理論上の寿命は100倍異なります。
つまり、技術の進歩とともに新世代のフラッシュメモリの性能は後退したと言えます。 しかし、これは実際には市場の選択です。 SSDは近年、普通の消費者市場での普及が始まったばかりであり、長い間、SSDの普及を妨げるのは価格でした。 SSDのコストの大部分を占めるフラッシュメモリとして、そのコストを削減することがSSDの価格を下げるための主な突破口であり、SSDを普通の消費者市場で普及する前提条件でもあります。
SLCフラッシュメモリを搭載したSSDと比較すると、TLCフラッシュメモリを使用したSSDの価格は、誰もが購入できるレベルまで下がっています。 同時に、寿命が短くなったとしても、今日のSSDは一般の人々の使用を満足させることができ、3〜5年間簡単に使用することは問題ではありません。
したがって、今日のSSDの主な問題は寿命ではなく、容量がいっぱいになりそうなときに動作速度が突然低下することが問題です。
この問題の原因は、フラッシュメモリの消去および書き込みプロセスに関係しています。 SSDは、HDDと異なり、新しいデータを書き込むときに古いデータを直接上書きすることはできません。 新しいデータが書き込まれるときに、スペース容量が十分でない場合、SSDは古いデータをリサイクルし、消去してから再度書き込む必要があります。 このプロセスで書き込み増幅が発生します。
書き込み増幅は、より複雑なステップ、より長い時間とより多くの書き込み量を意味します。 したがって、SSDがいっぱいになりすぎると、動作速度と寿命の両方が影響を受けます。
過剰なデータ格納によって引き起こされるSSDパフォーマンスの低下を回避する方法?
エントリーレベルのSSDは、通常、使用可能な容量を減らし、空きスペースを設けることで、SSDが完全にいっぱいになるのを防ぎます。 これが、市場にある多くのSSDの容量が256Gおよび512Gではなく240Gまたは480Gの理由です。
ミッドからハイエンドのSSDには、書き込みの増幅を減らすためにキャッシュが追加で装備されます。 たとえば、GALAXY HOFPRO M.2 1TBは最大1GBの大容量キャッシュを提供しています。
もちろん、上記は主にSSDメーカーが採用している方法です。ユーザーにとって、日常的な使用はよい習慣を身につけ、一般的に使用されないファイルをタイムリーにクリーンアップして、SSDに毎日の読み取りと書き込みのニーズを満たす十分なスペースを確保する必要があります。
SSDには読み取りと書き込みの上限がありますが、メモリには上限がありません。
ストレージパーティクルは製品の価格に関連しています。ストレージパーティクルの価格が上がるとすぐに、それに応じてメモリとSSDも値上がりします。それで新しい疑問です。 SSDに読み取りと書き込みの上限がありますが、メモリには上限がないのはなぜですか?
SSDでもメモリでも、どちらもメモルデバイスに属します。 メモルデバイスは、内部メモリと外部メモリに分割できます。 内部メモリは、略してメモリと呼ぶことができ、その機能はCPUの計算データを一時的に保存し、外部メモリとデータを交換することです。 データの読み書きが速いのが特徴ですが、電源を切るとデータが保存できません。
外部メモリは異なります。電源をオフにしてもデータが保存されます。欠点は、読み取りと書き込みの速度が遅いことです。SSD、Uディスク、テープなどをまとめて外部メモリと呼びます。2つの機能の大きな違いは、 読み取りと書き込みの数が大きく異なる原因です。
メモリの記憶媒体はDRAMであるため、トランジスタとコンデンサを使用して1ビット(bit)のデータを格納します。つまり、DRAMはコンデンサでデータを保存しています。データを保存するには、DRAMを一定の時間ごとに電力を補充する必要があります。つまり、メモリ内のデータは短時間だけ残ります。電源をオフにすると、コンデンサは機能せず、データも消えます。この観点から見ると、DRAMには実際にデータの書き込みはなく、無制限に読み書きできるということです。
SSDは異なります。ストレージメディアはフラッシュメモリであるため、停電が発生してもデータを保存し続けることができます。
フラッシュメモリには、P / Eの消去と書き込みの回数という寿命があります。全容量が書き込まれるたびに、P / E値は失われ、寿命が費やされます。人の寿命と同じように、誕生の瞬間から差し引かれます。書き込み回数が理論値を超えると、SSDが損傷します。
ここまで見て、メモリは無限に読み書きできるため、メモリが永遠に使用できることを意味しますか?もちろん、答えはノーです。外力による損傷を除いて、DRAM内のトランジスタも経年劣化します。これは、すべての電子部品が直面している問題です。
中古の宝物の企業クラスSSD
DIYプレーヤーにとって、中古部品の購入にタブーはありません。CPU、メモリ、シャーシ、モニターなど、すべて中古部品を使用して、デバイス全体のコストパフォーマンスをさらに向上させることができます。
多くのユーザーはSSDの寿命を心配しています。そのため、中古SSDはさまざまな取引プラットフォームでは人気がありません。多くのSSD製品の中で、一種のSSDはを中古市場の宝物と呼んでもいいでしょう 。
企業クラスSSD。 Intel S3700SSDを例とします。400GBバージョンの寿命は10DWPD * 5(1日あたりのディスクフル書き込み)で、1日あたり10回のフルディスク書き込みで、5年間使用できます。 計算すれば寿命は7300TBWに達しました。 1日あたり100 GBを書き込んだ場合、200年間使用できます。
もちろん、購入したSSDにはすでに数百または千のTBWが使用されているかもしれませんが、その寿命と比較すると、まだ大きな使用空間があります。 特に、SSDの価格が上昇し始めた後、この種類の宝レベルのSSDは、より価値があります。
SDDには最大の弱点の1つは寿命です。具体的には、ディスク全体を消去して書き込むことができる回数には上限があります。構造の違いにより、従来のHDDは読み取りと書き込みがほとんど無制限にできますが、SSDはそうではありません。種類によりますが、消去可能回数は5〜100,000回程度と広い範囲内です。一般的に価格が安くて、 消去と書き込み回数が少なく、寿命が短くなることを意味します。ほとんどの人は何にも考えずに使用し、SSDの消耗に注意を払わないでしょう。SSDのヘルス状態を確認するにはどうすればよいですか? 以下の方法があります。
1、メーカー付属のテストソフトウェアを使用する:SSDにはディスク全体を消去して書き込むことができる回数には上限があるため、ほとんどのSSDメーカーも対応するテストツールをリリースしています。SSDの公式Webサイトでは、通常、このツールをダウンロードできます。 実行後、SSDの現在のヘルス状態が確認できます。SamsungSSDを例にとります。著者のSamsung 750 EVO 250GBは、Samsung独自の検出ツールを使用しています(ソフトウェア名はSamsung Magicianで、下図が示すように、Samsungの公式Webサイトでダウンロードできます)
上記の写真からわかるように、ソフトウェアによる評価は、SSDが良好な状態であり、総書き込み容量が5.4TBです。Samsungの保証ルールによれば、512GB SSDの一般的な保証期間は購入期間5年、または150 TBW(150 TBに書き込まれるデータの合計量)であるため、5.4 TBに書き込まれるデータの量は非常に少なく、Samsungによって設定された上限からはかけ離れています。これは私のコンピューターの使用方法にも大きく関係しています。 SSDを2つの領域に分割しました。ディスクCはシステムであり、ディスクDはいくつかの小さなデータとファイルを保存します。大きなファイルとデータについては、HDDに保存されるため、SSDは日常の使用中に少数のデータが書き込まれます。
ちなみに、ソフトウェアはSSDの状態を検出するだけでなく、ハードドライブファームウェアの更新やパフォーマンスの最適化などの機能も提供しています。たとえば、Samsung SSDのRAPIDモードをサポートしています。このモードをオンにすると、SSDのランダム読み取りパフォーマンスが大幅に向上し、これが本体のメモリを使用して一時的なキャッシュとして使用され加速します。使用時の効果はほとんど感じませんが、スコアテストからは明らかです。ゲームのロード速度もある程度改善ます。これも一種のブラックテクノロジーでしょう。
2、CrystalDiskInfoを使用する:CrystalDiskInfoは容量の小さいソフトウェアです。ハードディスクのSMART情報を読み取り、ハードディスクの各データをチェックしてハードディスクにスコアを付け、状態を判断します。したがって、従来のHDDにもサポートしています。
製造元が提供するソフトウェアと比較して、このソフトウェアによって検出される情報は、電源投入時間、電源投入回数、ハードディスク温度、エラー情報などを含め、より洗練されています。もちろんSSDにとって最も重要な観測インジケータである書き込み総量も含まれています。ソフトウェアの精度に問題がないことを示しています。製造元がソフトウェアを提供していない一部のSSDの場合は、このサードパーティソフトウェアを使用して、ハードディスクの状態を検出および判断してください。
SSDの使用状況と現在の状態を検出した上で、SSDの使用年数を可能な限り延ばすにはどうすればよいでしょうか。簡単に言えば、できるだけSSDにデータを書き込まないことです。理屈は簡単ですが、具体的なやり方は次のとおりです。
1、SSDを使用してBTダウンロードしないでください。これは非常に重要です。BTのようなダウンロードツールはP2Pプロトコルダウンロードツールです。ファイルは多数の小さなセグメントに分割されて個別にダウンロードされます。一部のデータソースは不安定で、特定のデータセグメントが間違っている場合、この部分のデータは繰り返し取得されるため、ハードディスクへの書き込み操作が繰り返されます。つまり、BTを使用して4GBファイルをダウンロードすると、通常の4GBファイルのコピーよりもSSDに大きなダメージを与えます。したがって、ダウンローダーの場合は、HDDを使用してダウンロードしてください。
2、システムとブラウザの一時フォルダをSSDに保存しないでください。コンピュータの日常的な使用、インターネットサーフィンのプロセス、およびブラウザでの小さなファイルのダウンロードプロセスでは、必然的にある程度のハードディスクへの書き込みが発生します。これらのシステム一時フォルダのデフォルトの保存場所はCドライブで、つまりSSDです。これらのパスを変更すると、SSDへの書き込み操作を自然に減らすことができます。たとえば、IE一時フォルダーの場所は、IEブラウザーの「ツール」-「インターネットオプション」-「設定」-「フォルダの移動」順に操作して、変更を行います。
IEブラウザーが一時フォルダーの保存場所を変更する。
別の例は、GoogleのChromeブラウザのデフォルトダウンロードパスは、Chromeの「オプション」-「詳細」-「ダウンロードコンテンツ」-「変更」順で操作し、他のパスに変更できます。
もちろん、上記の操作はブラウザのパフォーマンスに少し影響を与える可能性があります。HDDのパフォーマンスは低いためですが、それほど大きなファイルではないため、影響は小さいはずです。 CPUとメモリはついていけば、ウェブを閲覧しているときに感じることはほとんどありません。
3、チャットソフトウェアのキャッシュフォルダパスを他のディスクに変更します。パソコンソフトウェアで友人(オフィスユーザー)とチャットしてファイルを送信する場合は、チャットソフトウェアのキャッシュファイルによって占有されるスペースも非常に大きくなります。 実際、これらのチャットソフトウェアはキャッシュフォルダーの保存場所を変更したり、別のハードディスクに変更したりすることができます。同様に、このような変更はシステムパフォーマンスをある程度失わせるので、選択肢は自分にあります。
コメントを残す