ExcelのSUMIF関数の使い方:判断条件、総和の計算

ExcelのSUMIF関数は、ユーザーが定義した判断条件に従って、条件を満たす値の総和を計算できます。

Excelのテーブルで数値の総和を計算する場合、最も簡単な方法はSUM関数を使用することですが、特定の判断条件に従って値を抽出して総和を求める場合、SUMIF関数を使用する必要があります。SUMIF関数の基本的な使い方の説明と応用例を以下に示します。

さまざまな判断条件で個数の統計を行いたい場合は、COUNTIFおよびCOUNTIFS関数の説明を参照してください。

SUMIFの基本的な使い方

各営業担当者が販売したさまざまな製品のデータを含む商品販売のExcelのテーブルがあるとします。

Excelのテーブルデータ

製品「キーボード」の販売総数をすばやく計算したい場合は、SUMIF関数を使用するのが非常に適しています。ここでは、二つの方法を示します。一つはExcelのツールバーの「関数の挿入」ツールを使用し、もう一つはキーボードを使用してExcelのセルに数式を直接入力します。

Excelの関数の挿入ツール

Excelのツールバーの「関数の挿入」ツールを使用すると、ウィンドウ画面からさまざまな関数を挿入できます。関数とデータ範囲の選択はマウスで操作できます。この方法は、初心者やプログラムの作成に慣れていない人に適しています。

ステップ1

Excelで計算結果を入れたいセルを選択して(ここでは右側のH4セルを選択)、[数式]画面の[関数の挿入]機能をクリックします。

関数の挿入

[数学と三角関数]の分類で、SUMIF関数を選択します。

関数の挿入

ステップ3

次に、SUMIF関数の3つの引数を選択します。

一つ目のRange引数は、条件判断に使用される検索用データです。ここで行う必要があるのは、製品が「キーボード」である項目を見つけることです。したがって、検索データの範囲は製品列に設定する必要があります。つまり、C2:C16になります。

二つ目のCriteria引数は判断条件です。ここで探している製品は「キーボード」なので、この列には直接キーボードと入力します。

三つ目のSum range引数は、総和を計算するために実際に使用される数値データの範囲であり、ここで計算する実際の値は「キーボード」の販売数量であるため、数量の列であるE2:E16を選択します。

SUMIF関数の引数の設定

このように設定した後、SUMIF関数はRange範囲のデータを1つずつ検索します。Criteriaで設定された条件を満たしている場合は、Sum rangeの対応するセルの値を加算し、条件を満たしていない場合はそのセルをスキップします。

3つの引数を設定できたら、[確認]をクリックします。

ステップ4

このようにしてH4セルに計算結果である「キーボード」の総販売数量が表示されます。

計算結果

数式の直接入力

プログラムの作成に慣れている方は、Excelのセルに数式を直接入力してもよいです。数式の使い方は次のとおりです。

= SUMIF(検索データ範囲、判定条件、合計データ範囲)

ここで「キーボード」の販売総数の計算を例にとると、次のように記述されます。

=SUMIF(C2:C16, "キーボード",E2:E16)

実際、上記で紹介した「関数の挿入」ツールは、この数式を生成するだけです。SUMIFの基本構文に慣れたら、直接入力する方が早いです。

SUMIF関数の基本構文

複数の条件

「キーボード」と「サングラス」の2つの製品の合計販売数量を知りたい場合は、2つのSUMIFを直接使用して、個々の製品の販売数量の合計を計算してから、それらを加算することで得られます。

=SUMIF(C2:C16," キーボード",E2:E16)+SUMIF(C2:C16,"サングラス",E2:E16)

このようにして、2つの製品の販売数量の総和を算出できます。これは、最も直感的な方法です。

複数条件の合計

もう1つの方法は、複数の判断条件を使用して2つの製品の個々の販売数量を同時に計算し、さらにSUM関数を使用して2つの合計を加算することです。

=SUM(SUMIF(C2:C16,{"キーボード","サングラス"},E2:E16))

この方法でも同じ結果が得られ、式はより簡潔になります。

複数条件の合計

日付範囲の条件

SUMIFは、集計データを期日で抽出することもできます。

2020年7月16日以降のすべての製品の販売総数を計算する場合は、次のように入力できます。

=SUMIF(A2:A16,">=2020/7/16",E2:E16)

ここでは、検索データの範囲を期日の列に、判定条件を”>=2020/7/16″、つまり2020年7月16日以降に設定します。

期日を抽出条件とした集計

これにより、2020年7月16日以降のすべての製品の販売総数が計算できます。

期日を抽出条件とした集計

期日範囲

2つの期日の間のデータを計算する場合は、2つのSUMIFを使用できます。

2020年7月後半の販売総数のみを計算する場合は、まずSUMIFを使用して7月16日以降の販売総数を計算してから、8月以降の販売総数を差し引くことで計算できます。

=SUMIF(A2:A16,">=2020/07/16",E2:E16)-SUMIF(A2:A16,">=2020/08/01",E2:E16)

このようにして必要な結果が得られます。

期日範囲による集計

もう1つの方法は関数をSUMIFSに変えます。複数の判断条件が入れられるExcel関数です。最初のパラメーターは集計データであり、以降は検索データと判断条件の任意の組み合わせのペアを続けます。

=SUMIFS(E2:E16,A2:A16,">=2020/07/16",A2:A16,"<2020/08/01")

このようにして7月後半の販売総数を得ることができます。

期日範囲による集計

数値条件

数値の判定条件に応じて加算したい場合は、数値の検索データを直接選択し、数値の判定条件を付け加えればよいです。

単価3,500円以上の製品の販売総数を計算する場合は次のようになります。

=SUMIF(D2:D16,">=100",E2:E16)
数値条件による合計

ワイルドカード条件

文字の判断条件が明確でない場合は、ワイルドカード(星マーク*またはクエスチョンマーク?)を組み合わせてあいまいな文字をマッチングすることができます。

営業担当者の苗字が小林である販売数量を知りたい場合、次のように入力することができます。

=SUMIF(B2:B16," 小林*",E2:E16)

星マーク(*)は任意の文字(長さ無制限)を表すため、SUMIFはすべての営業担当者データを検索し、「小林」で始まるすべての営業担当者を抽出し、対応する合計販売数量を計算します。

もう1つの一般に使われているワイルドカードはクエスチョンマーク(?)で、任意の1文字を表します。したがって、小林・介のデータを比較する場合は、次のように入力できます。

=SUMIF(B2:B16,"小林?介",E2:E16)

このようにすると、「小林龍介」や「小林俊介」の情報も見つけることができます。

その他の例

検索用データと加算用データが同じ場合は、SUMIFの3番目の加算データの引数を省略でき、SUMIFは1番目の引数のデータでチェックと加算を行います。

合計価格3,000円以上のデータを加算したい場合、次のように入力できます。

=SUMIF(F2:F16,">=3000")

このようにすると、すべての合計価格3,000円以上のものの集計値が得られます。

結果の集計
EXCEL統計、数学関数の応用:count,counta,countif,countifs,sumifs

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