Excelの四捨五入、切り上げ、切り捨てにかかわるエクセル関数のチュートリアル

次にはExcelの四捨五入、切り上げ、切り捨ての数式と関連関数の使用方法や原理を説明します。

Excelで小数点があるデータを処理する場合に小数点以下の長すぎる部分を減らすことがよくあります。常に、「四捨五入」、「切り上げ」、「切り捨て」3つの処理方法があります。次にこの3つの数式を説明します。

Excelにある四捨五入の数式(ROUND)

Excelでは、小数を四捨五入したい場合は、ROUND関数が使用できます。第1引数(数値)は四捨五入の数値データで、第2引数(桁数)は四捨五入したい桁数を指定します。

ROUND関数の第2引数が負数の場合は小数点より上の桁数を表します。次の図表は第2引数に対応する桁数を示しています。

第2引数対応する桁数
2小数点第2位
1小数点第1位
0整数
-11の位
-210の位

次は理解しやすいように12345.6789を例にすると、異なる桁に四捨五入されます。

Excel 数式計算結果
=ROUND(12345.6789, 2)12345.68
=ROUND(12345.6789, 1)12345.7
=ROUND(12345.6789, 0)12346
=ROUND(12345.6789, -1)12350
=ROUND(12345.6789, -2)12300

負数の場合は関数の規則も同じです。ただ(-)が付きます。

Excel 数式計算結果
=ROUND(-12345.6789, 2)-12345.68
=ROUND(-12345.6789, 1)-12345.7
=ROUND(-12345.6789, 0)-12346
=ROUND(-12345.6789, -1)-12350
=ROUND(-12345.6789, -2)-12300

指定セルのデータを四捨五入したい場合は、ROUND関数の第1桁数をセルの位置に入力すればいいです。

Excel四捨五入の数式

次は負数が四捨五入の結果です。

Excel四捨五入の数式

Excelでの切り上げの数式です。(ROUNDUP)

ExcelのROUNDUP関数は、指定した桁数数字は0でなければ、切り上げることができる関数です。第1引数(数値)は切り上げの数値データで、第2引数(桁数)は切り上げの桁数を指定します。

(第2引数は負数の場合は、小数点以上の桁数を表します。先説明したROUND関数の部分を参考にしてください。)

次は12345.6789による異なる桁数に切り上げの例です。

Excel 数式計算結果
=ROUNDUP(12345.6789, 2)12345.68
=ROUNDUP(12345.6789, 1)12345.7
=ROUNDUP(12345.6789, 0)12346
=ROUNDUP(12345.6789, -1)12350
=ROUNDUP(12345.6789, -2)12400

負数の場合は関数の規則も同じです。ただ(-)が付きます。

Excel 数式計算結果
=ROUNDUP(-12345.6789, 2)-12345.68
=ROUNDUP(-12345.6789, 1)-12345.7
=ROUNDUP(-12345.6789, 0)-12346
=ROUNDUP(-12345.6789, -1)-12350
=ROUNDUP(-12345.6789, -2)-12400

指定セルのデータを四捨五入したい場合は、、ROUNDUP関数の第1桁数をセルの位置に入力すればいいです。

Excelでの切り上げの数式です

次は負数が切り上げの結果です。

Excelにある切り上げの数式です

Excelでの切り捨ての数式(ROUNDDOWN)

ExcelのROUNDDOWN関数は、指定した桁数を0に切り捨てることができる関数です。第1引数(数値)は切り捨ての数値データで、第2引数(桁数)は切り捨ての桁数を指定します。(第2引数は負数の場合は、小数点以上の桁数を表します。先説明したROUND関数の部分を参考にしてください。)

次は12345.6789による異なる桁数に切り捨ての例です。

Excel 数式計算結果
=ROUNDDOWN(12345.6789, 2)12345.67
=ROUNDDOWN(12345.6789, 1)12345.6
=ROUNDDOWN(12345.6789, 0)12345
=ROUNDDOWN(12345.6789, -1)12340
=ROUNDDOWN(12345.6789, -2)12300

負数の場合は関数の規則も同じです。ただ(-)が付けます。

Excel数式計算結果
=ROUNDDOWN(-12345.6789, 2)-12345.67
=ROUNDDOWN(-12345.6789, 1)-12345.6
=ROUNDDOWN(-12345.6789, 0)-12345
=ROUNDDOWN(-12345.6789, -1)-12340
=ROUNDDOWN(-12345.6789, -2)-12300

指定セルのデータを四捨五入したい場合は、ROUNDDOWN関数の第1桁数をセルの位置に入力すればいいです。

Excelでの切り捨ての数式です

負数の場合に切り捨ての結果です。

Excelでの切り捨ての数式です。

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