Len関数とLenB関数の違いと使い方の5つの実例

ExcelにあるLen関数とLenB関数は両方も文字列の長さを返すために使用します。Len関数は文字数を返し、全角(例えば、漢字)と半角英数字も1文字として処理します。LenB関数はバイトを返し、全角文字は2バイト、半角英数字は1バイトとなります。

Len関数とLenB関数は、Left、Mid、Right、Substituteなどの関数と組み合わせて使用されることがよくあります。たとえば、Left + Len + LenBの組み合わせは文字列の左側の数字や文字を取り出し、Right + Len + LenBの組み合わせは文字列の右側の文字を取り出します。 Len + Substituteの組み合わせにより、セル内の指定された文字列の長さを返します。

ExcelにあるLen関数とLenB関数の構文

1、Len関数の構文

LEN(文字列)

2、LenB関数の構文

LENB(文字列)

3、説明:

A、ExcelにあるLen関数とLenB関数は両方も文字列の長さを返しますが、違いがあります。Len関数は文字数を返し、全角(例えば、漢字)と半角英数字も1文字として処理します。LenB関数はバイトを返し、半角英数字は1バイト、全角文字は2バイトとなります。

B、Len関数とLenB関数は空白も1文字としますが、空白の文字列( “”など)は無視されます。

ExcelにあるLen関数の使い方と実例

空白と空白の文字列の長さを返す例

1、セルA1をダブルクリックし、数式=LEN(” “)を入力し、Enterキーを押して1を返します。A1をダブルクリックして二重引用符の間の空白を削除し、Enterキーを押して0に戻します。もう一度A1をダブルクリックして二重引用符をB1に変更し、Enterキーを押して、0を返します。手順は次となります。

2、数式説明:

A、数式=LEN(” “)は空白の長さを返し、結果は1になります。これは、Len関数が空白を1文字として処理します。

B、数式=LEN(“”) および=LEN(B1)は、空白の文字列「 “”」と空白のセルの長さを返し、結果は0であり、Len関数が空白の文字列と空白のセルの長さを無視することを示します。

半角文字と全角文字の長さを返す例

1、セルB1をダブルクリックし、数式=LEN(A1)を入力し、Enterキーを押して、13を返します。手順は次となります。

2、数式説明:

数式 =LEN(A1)はセルA1の文字数を返します。A1の文字列は、半角文字(空白と英字、数字)と全角文字(漢字)で構成されます。合計で13文字になり、Len関数は半角文字と全角文字を1文字として処理することを示します。

ExcelにあるLenB関数の使い方と実例

アスタリスク*と疑問符?の長さを返す例

1、セルB1をダブルクリックし、数式

=LENB(A1)

をB1にコピーし、Enterキーを押して5を返します。手順は次となります。

2、セルA1には2つのアスタリスク*と2つの疑問符があります。アスタリスクは半角と全角を区別できなく、疑問符?は半角と全角を区別するため、「?*?」の文字数は5です。

全角文字と半角文字の長さを返す例

1、セルB1をダブルクリックし、数式

 =LENB(A1)

をB1にコピーし、Enterキーを押して10を返します。セルB2をダブルクリックして、数式

=LENB(A2)

を入力し、Enterキーを押して、15を返します。手順は次となります。

2、セルA1のExcel 2010は、5つの英字、4つの数字、1つの空白で構成されます。セルA1の文字列の内容の上、セルA2には1つの空白と2つの漢字があり、文字数は15です。LenB関数は漢字を2バイトとして、数字、文字、および空白は1バイトとして処理します。

ExcelにあるLen関数とLenB関数の実例

Left + Len + LenB関数の組み合わせを文字列の英字、数字をする

1、「Excel 2010 関数」の英字、数字を取り出したい場合。セルB2をダブルクリックし、数式

=LEFT(A2,LEN(A2)-(LENB(A2)-LEN(A2))-1) 

をB2にコピーし、Enterキーを押して「Excel 2010」を返します。手順は次となります。

2、数式

=LEFT(A2,LEN(A2)-(LENB(A2)-LEN(A2))-1)

説明:

A、LEN(A2) はセルA2の文字数を返し、結果は13です。LENB(A2)はA2のバイト数を返し、結果は15です。

B、(LENB(A2)-LEN(A2))は、漢字の文字数の差を返します。(15-13=2)LenB関数は全角文字を2バイトとして、半角文字を1バイトとなります。

C、LEN(A2)-(LENB(A2)-LEN(A2))-1 は、取り出した文字列の長さを返すために使用されます。この数式は2010後ろにあるすべての文字を削除します。

D、数式は=LEFT(A2,10)になり、最後にLeft関数を使用してセルA2の左側最初から文字を取り出します。合計10文字を取り出し、つまり、Excel 2010を取り出します。

Right + Len + LenB関数の組み合わせで文字列を取り出す

1、「Excel 2010 関数」という文字列を例とします。セルB2をダブルクリックし、数式

=RIGHT(A2,LENB(A2)-LEN(A2))

をコピーし、Enterキーを押して「関数」を返します。手順は次となります。

2、数式

=RIGHT(A2,LENB(A2)-LEN(A2))

説明:

A、

LENB(A2)-LEN(A2)

は、セルA2の文字数を返し、結果は2になります。(上記で説明しました)

B、数式は

=RIGHT(A2,4)

になります。最後に、Right関数を使用して右から2文字を取り出し、「関数」になります。

ヒント:上記の数字、文字、漢字を取り出す方法は、英字、数字が左側にあり、漢字が右側にある場合のみ適用できます。数字または英字が漢字の両側に分散している場合(例えば“Excel 関数 2010”)、正しく取り出せないです。この時、Left + LookUp + LenB + Mid + Row数式を使用する必要があります。

Len + Subtitute関数の組み合わせが指定された文字列の数を返す

1、セル内にある特定の単語(例えば、excel)の数を統計したい場合は、セルA2をダブルクリックし、数式

=(LEN(A1)-LEN(SUBSTITUTE(A1,"excel","")))/LEN("excel")

をコピーし、Enterキーを押して、3を返します。セルA1をダブルクリックします。 Eをeに変更すると、セルA2の値は4になります。手順は次となります。

2、数式

=(LEN(A1)-LEN(SUBSTITUTE(A1,"excel","")))/LEN("excel")

説明:

A、

SUBSTITUTE(A1,"excel","")

は、セルA1にあるすべてのexcelをnull値 “”に置き換えるために使用されます。

LEN(SUBSTITUTE(A1,"excel",""))

は、セルA1にあるexcel以外の文字数を返すために使用され、結果は28です。

B、LEN(A1) を使用してセルA1の文字数が43を返すと、

 LEN(A1)-LEN(SUBSTITUTE(A1,"excel",""))

は43-28で、結果は15になります。つまり、excel以外の文字数です。

C、LEN(“excel”) は、excel の文字数が5を返すために使用され、数式は15/5になり、結果は3になります。Substitute関数は大文字と小文字を区別することに注意してください。大文字のEで始まるExcelは小文字に代わっていないため、結果は3になり、Eがeに変更すると、4になります。

Len + if関数の組み合わせにより、指定された桁数の数字を取り出す

1、2桁数字から1桁数字を取り出し、4桁数字から2桁数字を取り出し、6桁数字から4桁数字を取り出す場合、セルB1をダブルクリックし、数式

=IF(LEN(A1)=2,LEFT(A1,1),IF(LEN(A1)=4,LEFT(A1,2),IF(LEN(A1)=6,LEFT(A1,4))))

をコピーし、Enterキーを押して、1を返します。セルB1を選択し、下のセルにこの数式を適用すると、下のセルにも値を返します。手順は次となります。

2、数式

=IF(LEN(A1)=2,LEFT(A1,1),IF(LEN(A1)=4,LEFT(A1,2),IF(LEN(A1)=6,LEFT(A1,4))))

説明:

A、LEN(A1)はセルA1の数値の長さを返します。

LEN(A1)=2

は左から最初のIF条件です。

LEN(A1)

が2になる場合は、

LEFT(A1,1)

を実行します。つまり、関数が左から最初の数字を取り出します。それ以外の場合は、

IF(LEN(A1)=4,LEFT(A1,2),IF(LEN(A1)=6,LEFT(A1,4))

を実行します。

B、実行し続きます。LEN(A1)=4が成立の場合は、LEFT(A1,2)を実行します。つまり、Left関数を使用して左から2数字を取り出します。それ以外の場合は、

IF(LEN(A1)=6,LEFT(A1,4)

を実行し、最後のIfも同じ進み方に実行します。

Right + Len + Find関数の組み合わせにより、指定された文字列を右側から取り出す

1、右側の2つの単語を取り出したい場合、セルB1をダブルクリックし、数式

=RIGHT(A1,LEN(A1)-FIND("fun",A1)+1)

をコピーし、Enterキーを押してfunction tutolailを返します。手順は次となります。

2、数式

 =RIGHT(A1,LEN(A1)-FIND("fun",A1)+1)

説明:

A、

FIND("fun",A1)

は、取り出す文字列(function tutolail)の開始位置を返すために使用され、結果は12になります。

B、LEN(A1)は、セルA1の文字数を返すために使用され、結果は28になります。

LEN(A1)-FIND("fun",A1)+1

は取り出した文字数を返すために使用され、結果は28-12 + 1 = 17になります。

C、数式は

=RIGHT(A1,17)

になり、最後に右側から17文字を取り出し、function tutolailを返します。

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