Excelで、条件に合うセルの平均値を求める場合は、AverageIf関数が使用できます。この関数は、2つの引数または3つの引数で構成できます。2つの引数で構成される場合には、最初の引数は平均対象範囲となります。 3つの引数で構成される場合に、最初の引数は条件範囲で、3番目の引数は平均対象範囲です。 AverageIf関数を使用する時に注意点が多いです。例えば、条件範囲と平均範囲が不一致であり、選択したセルに理論値または空白があり、条件にワイルドカード(?と*)があり、条件を満たさないセルは分母が0であるというエラーを返すなど注意点があります。次にはExcel 2010で例を挙げます。
目次
AverageIf関数
書式
=AVERAGEIF(範囲, 条件, [平均対象範囲])
解説:
1、平均対象範囲が省略されている場合に、範囲は平均範囲となります。平均対象範囲が入力される場合に、範囲は条件範囲となります。平均対象範囲と範囲が不一致の場合は、範囲の値に参照します。例えば、範囲はA2:A5に指定されましたが、平均対象範囲はB2:B3の場合には、平均値を求める範囲が範囲の値に参照します。もう1つの場合は、範囲がB2:B5を指定されましたが、平均対象範囲がB2:B5を指定され、この時平均値を求める範囲がB2:B3となります。
2、仮に範囲または平均対象範囲で選択されたセルに論理値(TrueまたはFalse)がある場合、論理値は無視されます。 平均対象範囲で選択されたセルが空白の場合も空白セルを無視します。
3、条件に文字を入力することは可能です。例えば「白」などの文字列が使用できます。これ以外大(小)なり、等号(=)またはワイルドカード(?と)も入力できます。例えば、「>=100、”>=”&100」という数式が入力できます。「?」疑問符は1つの文字を表し、「」アスタリスクは任意個数の文字を表します。疑問符やアスタリスクを検索したい場合は、前に「~」を追加してください。例えば(~?)
4、条件に空白セルが含まれている場合、値は0と見なされます。選択した範囲に条件を満たすセルがない場合、「#DIV/0!」エラー値(ディバイド・パー・ゼロ)を返します。
AverageIf関数の使用方法と実例
選択したセルにTrueまたはFalseがある実例
1、B1セルを選択し、数式
=AVERAGEIF(A1:A6,">=0")
をB1セルにコピーし、Enterキーを押して計算された平均値11を返します。手順は次の図によって示します。
2、解説:数式
=AVERAGEIF(A1:A6,">=0")
は引数の平均対象範囲を入力していないので、A1:A6は平均対象範囲で、条件は「>=0」となります。A1:A6に4つの数値と2つの論理値(True と False1つずつ)があります。合算した結果は6 + 14 + 9 + 15 = 44です。平均値は11(44 / 4 = 11)を返します。演算数式は(44 + 1) / 6 = 7.5ではないから見ると、理論値を数式追加していなかったです。数式にある1は論理値のTrueです。理論値を数値に変換する場合は、Trueが1になり、Falseが0になります。
平均対象範囲に空白セルを選択された実例
1、数式
=AVERAGEIF(A1:A5,">=0")
をB1セルにコピーし、Enterキーを押して結果は10となります。手順は次の図によって示します。
2、解説:A1からA5まで4つの数値または1つの空白セルがあります。4つの数値の合計は6+14+13+7=40で、取得された平均値の数式は40/4=10です。平均値を求める条件は「>=0」に入力し、空白セルが0とする場合に平均値は40/8=5です。この数式から見ると、空白セルは平均値の演算に含まれていないです。
条件に文字があるまたはワイルドカード(?と*)を使用する実例
1、ワイルドカード(*)を使用します。
A、次には例を挙げます。服の売上報告でシャツの販売数量の平均値を見つけたい場合には、E2セルを選択し、数式
=AVERAGEIF(B2:B6,"*シャツ",D2:D6)
を入力します。手順は次の図によって示します。
B、Enterキーを押して計算結果は630.5を返します。次の図によって示します。
C、数式の解説:数式にあるB2:B6は条件範囲であり、「シャツ」は条件であり、つまり任意の文字で始まり、シャツで終わる服を表します。D2:D6は平均対象範囲です。数式
=AVERAGEIF(B2:B6,"シャツ",D2:D6)
はB2:B6の中に任意の文字で始まり、シャツで終わる服を検索し、D2:D6にある販売数量の平均値を求めます。
D、ワイルドカード()の他の例です。 特定の文字または単語(例えば、白い)で始まる服の平均販売数量を求める場合に、数式は次のように入力してくださいコ 数式:
=AVERAGEIF(B2:B6,"白い",D2:D6)
仮に特定の文字または単語(例えば、コ)を含む服の平均販売数量を求める場合に、数式は次のように入力してください。
数式:
=AVERAGEIF(B2:B6,"コ",D2:D6)
手順は次の図によって示します。
2、ワイルドカードの「?」と「*」を同時に使用します。
A、仮に文字は「白い」という単語の前に2文字があり、「白い」の後で任意個数の文字で構成する服の平均販売数量を求める場合は、数式
=AVERAGEIF(B2:B6,"??白い*",D2:D6)
をE2セルにコピーし、Enterキーを押して結果は369を返します。次の図によって示します。
B、数式にある条件「??白い*」の2つの疑問符が任意の2つの文字を表し、アスタリスクが任意個数の文字を表します。
条件に空白セルを含む実例です
数式
=AVERAGEIF(A1:A5,">="&B1)
をC1セルにコピーし、Enterキーを押して「#DIV/0!」エラー値を返します。またC1セルを選択し、Altキーを押しながらMキーを1回押し、Vキーを1回押します 、[数式の検証]ウィンドウを開き、[検証]をクリックします。数式で参照されているB1セルが0になり、もう一度[検証]をクリックすると、0がなくなりました。AverageIf関数が条件にある空白セルを0に認められましたが、この0は条件に関連付けられていません。手順は次の図によって示します。
条件を満たすセルがない場合に、「#DIV/0!」エラー値(分母が0)を返す実例
1、単価が10000円以上の服の平均販売数量を求める場合は、数式
=AVERAGEIF(C2:C6,">=10000",D2:D6)
をE2セルにコピーし、Enterキーを押して「#DIV/0!」エラー値を返します。次の図によって示します。
2、C2:C6の中に10000以上の数値がありません。つまり、条件を満たすセルは1つもないので、「#DIV/0!」エラー値を返します。
範囲と平均対象範囲が不一致の実例です
範囲<平均対象範囲(セルの個数)
1、数式
=AVERAGEIF(C2:C3,">=5000",D2:D4)
をE2セルにコピーし、Enterキーを押して630.5を返します。次の図によって示します。
2、解説:数式の範囲はC2:C3であり、平均対象範囲はD2:D4です。範囲は1個のセルが少なく、それにC2セルとCセルの値は条件を満たすため、平均値の計算結果は630.5です。数式は(369+892)/2=630.5です。つまり (D2+D3)/2=630.5と同じで、平均対象範囲のD4セルは数式に入っていません。
範囲>平均対象範囲(セルの個数)
1、数式
=AVERAGEIF(C2:C5,">=5000",D2:D3)
をE2セルにコピーします。次の図によって示します。
2、Enterキーを押すと、610を返します。これはD2 + D3 + D5の平均値です。
=SUM(D2:D3,D5)/3
次の図によって示します。
3、平均対象範囲はD2:D3で、D5セルが含まれていませんが、条件範囲がC2:C5であるため、平均対象範囲もD5までです。
ヒント:複数の条件で平均値を求める場合は、Excel 2007バージョン以降に限り、AverageIfs関数を使用できます。Excel2003バージョンでは、If関数とAverage関数を組み合わせて機能が同じです。
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