Dartオブジェクト

オブジェクト指向プログラミングは、オブジェクトを「境界が定義された任意のエンティティ」として定義します。オブジェクトの内容は以下のとおりです。

• 状態 – オブジェクトを記述します。クラスのフィールドはオブジェクトの状態を表します。
• 動作 – オブジェクトが実行できる操作を説明します。
• 識別 – オブジェクトをその他の同様のオブジェクトのセットから区別する一意の値です。 2つ以上のオブジェクトは状態と動作を共有できますが、IDを共有することはできません。

ピリオド演算子(.)は、クラスのデータメンバーにアクセスするためにオブジェクトとともに使用されます。

実例

Dartはデータをオブジェクトの形式で表し、DartのすべてのクラスはObjectクラスを拡張します。オブジェクトを作成して使用する簡単な実例を以下に示します。

class Student { 
   void test_method() { 
      print("This is a  test method"); 
   } 

   void test_method1() { 
      print("This is a  test method1"); 
   } 
}  
void main()    { 
   Student s1 = new Student(); 
   s1.test_method(); 
   s1.test_method1(); 
}

上記のコードを実行した後、出力結果は以下のとおりです。

This is a test method 
This is a test method1

カスケード演算子(..)

上記の実例は、クラス内のメソッドを呼び出します。ただし、関数が呼び出されるたびにオブジェクトを参照する必要があります。一連の呼び出しがある場合は、カスケード演算子を省略形として使用できます。

カスケード(..)演算子を使用して、オブジェクトによって一連の呼び出しを発行できます。上記のコードは以下のようにオーバーライドできます。

class Student { 
   void test_method() { 
      print("This is a  test method"); 
   } 

   void test_method1() { 
      print("This is a  test method1"); 
   } 
}  
void main() { 
   new Student() 
   ..test_method() 
   ..test_method1(); 
}

上記のコードを実行した後、出力結果は以下のとおりです。

This is a test method 
This is a test method1

toString()メソッド

この関数は、オブジェクトの文字列表現を返します。toStringメソッドの使用方法については、以下の実例を参照してください。

void main() { 
   int n = 212; 
   print(n.toString()); 
}

上記のコードを実行した後、出力結果は以下のとおりです。

212