Dart数値

Dart数値は次のように分類できます。

intデータ型 – 任意のサイズの整数です。intデータ型は整数を表すために使用されます。
doubleデータ型 – IEEE754標準で指定されている64ビット(倍精度)浮動小数点数です。 doubleデータ型は、小数を表すために使用されます。

num型は、int型とdouble型に継承されます。 dartコアライブラリでは、数値に対する大量の操作が可能です。

数値を宣言するための構文は次のとおりです。

int var_name;      // declares an integer variable 
double var_name;   // declares a double variable

実例

void main() { 
   int num1 = 10;                  

   // declare an integer 
   double num2 = 10.50;  

   // declare a double value 
   print(num1); 
   print(num2); 
}

上記のコードを実行すると、出力結果は以下のとおりです。

10 
10.5

ヒント – 整数変数に10進値を割り当てると、Dart VMは例外をスローします。

解析

parse()静的関数は、数値を含む文字列を数値に解析するために使用されます。次のコードに示すようです。

void main() { 
   print(num.parse('12')); 
   print(num.parse('10.91')); 
}

上記のコードを実行すると、出力結果は以下のとおりです。

12 
10.91

数値以外の値を渡すと、解析関数はFormatExceptionをスローします。次のコードは、英数字の値をparse()関数に渡すやり方を示しています。

void main() { 
   print(num.parse('1A')); 
   print(num.parse('Abc')); 
}

上記のコードを実行すると、出力結果は以下のとおりです。

$dart main.dart
Unhandled exception:
FormatException: 1A
#0      num.parse (dart:core/num.dart:446)
#1      main (file:///home/cg/root/9658342/main.dart:2:14)
#2      _startIsolate.<anonymous closure> (dart:isolate-patch/isolate_patch.dart:255)
#3      _RawReceivePortImpl._handleMessage (dart:isolate-patch/isolate_patch.dart:142)

数値の属性

次の表には、Dart数値がサポートされている属性を示します。

番号属性説明
1hashcode数値のハッシュコードを返します。
2isFinite数値が制限されている場合はtrueを返し、そうでない場合はfalseを返します。
3isInfinite数値が正の無限大または負の無限大の場合はtrueを返し、それ以外の場合はfalseを返します。
4isNan数値がdoubleの非数値の場合はtrueを返し、そうでない場合はfalseを返します。
5isNegative数値が負の場合はtrueを返し、それ以外の場合はfalseを返します。
6sign数値の符号と値に応じて、-1、0または1を返します。
7isEven数値が偶数の場合はtrueを返し、それ以外の場合はfalseを返します。
8isOdd数値が奇数の場合はtrueを返し、それ以外の場合はfalseを返します。

数値のメソッド

以下は、数値でサポートされる常用のメソッドのリストです。

番号メソッド説明
1abs数値の絶対値を返します。
2ceilこの数値以上の最小の整数を返します。
3compareToその他の数値と比較します。。
4floor現在の数値以下の最大の整数を返します。
5remainder2つの数値で除算した後、切り捨てられた余数が返されます。
6round現在の数値に最も近い整数を返します。
7toDouble数値のdouble型の等価値を返します。
8toInt数値のint型の等価値を返します。
9toString数値の文字列型の等価値を返します。
10truncate小数点以下を破棄した後、整数が返されます。
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